パワーストーン・石のポートレート
ムーンストーン
ムーンストーンは白を帯びたパワーストーンです。伝承では直感、落ち着き、セルフラブと結びつけられてきました。
まず知っておきたいこと
- 鉱物ファミリー
- 長石(正長石)
- 化学組成
- KAlSi₃O₈ (多くは正長石)
- 結晶系
- 単斜晶系
- 硬度(モース)
- 6〜6.5
- 色
- 白、クリーム色、青みがかった輝き
- チャクラ
- 仙骨、頭頂
- 元素
- 水
- 星座
- 蟹座、魚座
ムーンストーン、伝承から読み解く
ムーンストーンは、月明かりをほんの少し宿しているかのような乳白色の輝きを持ち、伝承では女性性、周期、そして受け入れることを学んでいく感情と結びつけられてきました。月が決して急いで満ち欠けを変えないように、自分のリズムを無理に押し込めるのではなく、大切にすることを促す優しい気配があると言われています。ペースを落とし、内なる潮の満ち引きに耳を澄ませる夜の儀式のために、この石を大切に取っておく人も多いようです。心が敏感になっている夜には手のひらに握り、すべては過ぎ去り、また巡ってくるのだと思い出させてもらいましょう。象徴として、直感と自分自身への優しさに寄り添う石です。
アファメーション「自分のリズムと感情を大切にします。」
鉱物としてのムーンストーン(月長石)
ムーンストーンは正長石という長石の変種で、和名を月長石といいます。秘密はその内部構造にあります。結晶が冷えていく過程で二種類の長石が交互の薄い層に分かれ、その層が光を散らすのです。この現象をアデュラレッセンスと呼び、石を傾けると青みや銀色の光が表面の下をすべっていくのは、そのためです。
もうひとつの名であるアデュラリアは、この鉱物が記載されたスイス・アルプスのアドゥラ山塊に由来します。ほとんど透明な地に青い光が浮かぶ最上のものはスリランカ産です。インド、マダガスカル、ミャンマーも産し、そちらは桃色、灰色、クリーム色の色調が多く見られます。モース硬度は6から6.5で、劈開があるため衝撃には強くありません。
ムーンストーンの歴史と言い伝え
大プリニウスはすでに、この石が月の像を宿し、その輝きが月とともに満ち欠けすると書いていました。誤りではあるのですが、光がほんとうに生きて動くように見えるのですから、無理もない話です。ジョージ・クンツは1913年、インドでこの石が聖なるものとされ、恋人たちの護符、よい夢をもたらすものと考えられてきたことを伝えています。
20世紀の初め、アール・ヌーヴォーがこの石に第二の青春を与えます。ルネ・ラリックとその同時代の作家たちは、呼吸しているように見えるこの光に惹かれ、惜しみなく用いました。いまも6月の誕生石として、真珠とともに名を連ねています(日本の誕生石は1958年に全国宝石卸商協同組合が定め、2021年に改訂されました)。
ムーンストーンの使い方
瞑想、夜の儀式、アクセサリーに。
浄化
お香で燻す、音。さっと流水にくぐらせてから乾かす。
チャージ(浄化後の充填)
月光(できれば)、意図を込める。
よくある質問
- 「レインボームーンストーン」は本物のムーンストーンですか。
- 厳密には別の石です。市場でそう呼ばれるものは白いラブラドライトで、同じ長石の親戚にあたります。虹色の輝きが出るのはそのためです。ひどい偽りではありませんが、鉱物としては二つの別の石です。
- 月の満ち欠けで輝きが変わりますか。
- 変わりません。アデュラレッセンスは光の角度と石の研磨の仕方で決まります。大プリニウスが二千年前に書いた時点で、すでに言い伝えでした。動くのは石ではなく、あなたのほうです。それはそれで、なかなかよい比喩だと思います。
- 水に濡らしても大丈夫ですか。
- さっと洗う程度なら問題ありません。長く浸けても意味はなく、本当の弱点は水ではなく衝撃です。劈開があるので、ぶつけたり超音波洗浄機にかけたりしないでください。
- ムーンストーンの石言葉は何ですか。
- 伝承では、周期、直感、やわらかな始まりと結びつけられてきました。月とともに歩む石として語られることが多く、新月や満月の夜に手に取る、という付き合い方をする人もいます。