パワーストーン・石のポートレート
フローライト(蛍石)
フローライトは多色(緑を帯びたパワーストーンです。伝承では集中、落ち着き、直感と結びつけられてきました。
まず知っておきたいこと
- 鉱物ファミリー
- ハロゲン化物
- 化学組成
- CaF₂
- 結晶系
- 等軸晶系
- 硬度(モース)
- 4
- 色
- 多色(緑、紫、青など)
- チャクラ
- 眉間
- 元素
- 風
- 星座
- 山羊座、魚座
フローライト、伝承から読み解く
フローライトは、緑から紫、そして青へとあらゆる色をまとい、伝承では澄んで整った心と結びつけられてきました。思考があちこちに散らばってしまうとき、まるで散らかった本棚が持ち場を取り戻すように、頭の中を再び整える力があると言われています。勉強のとき、考えをまとめたいとき、失いかけた糸口を取り戻したいときに、そばに置きたくなる石です。集中したいけれど力みたくない日にデスクに置いて、作業に戻る前にひと呼吸置く誘いとして受け取ってみてください。象徴として、整理と穏やかな明晰さに寄り添う石です。
アファメーション「心を澄ませ、整った状態を保ちます。」
鉱物としてのフローライト(蛍石)
フローライトはフッ化カルシウム(CaF₂)で、等軸晶系のきれいな立方体や八面体に育ちます。モース硬度は4で、硬さの基準鉱物のひとつです。これほど色の幅が広い鉱物も珍しく、紫、緑、青、黄、無色まで揃います。色は結晶格子の欠陥や発色中心から生まれるため、ひとつの結晶が層ごとに色を変えることもあります。
和名の蛍石は、加熱すると光を放ちながらはぜることに由来します。紫外線をあてると光る標本が多く、「蛍光(フルオレッセンス)」という言葉そのものが、この石の名から生まれました。産地は中国、メキシコ、スペイン、そしてイギリスのダービーシャー。ダービーシャーだけで採れる青と黄の縞をもつブルージョンは、古代ローマの飾り壺からイギリスの応接間まで、長く珍重されてきました。
フローライトの歴史と言い伝え
名前はラテン語の fluere、「流れる」から来ています。金属を精錬するとき、鉱石を溶けやすくする融剤として使われたためで、いまも製鉄や化学工業に欠かせない原料です。宝飾よりもむしろ、産業のほうにこの石の長い履歴があります。
古代の宝石誌にフローライトはほとんど登場しません。やわらかく、割れやすい面(劈開)が完全なので、指輪には向かなかったからです。この石が象徴を与えられたのは、標本や磨いた八面体が広く出回るようになった近代以降のこと。言い伝えとしては、まだ若い石です。
フローライトの使い方
デスク、勉強スペースに。衝撃は避ける。
浄化
音、お香で燻す。塩は避け、水はごく短時間ですぐ乾かす。
チャージ(浄化後の充填)
月光、クラスターのそばに置く。長時間の直射日光は避ける(色あせの可能性)。
よくある質問
- フローライトと蛍石、呼び方はどちらが正しいですか。
- どちらも同じ石です。蛍石(ほたるいし)が和名、フローライトが国際的な鉱物名で、店先ではフルオライトと書かれることもあります。ラベルにどれが書いてあっても、指しているのは同じフッ化カルシウムです。
- ひとつの石に何色も入っています。染めてあるのですか。
- いいえ、それがこの石の持ち味です。色の帯は結晶が育った時期ごとの記録で、それぞれ含んでいたものや環境がちがいます。紫と緑が層になった結晶は、染色でも接着でもなく、いくつもの成長期を過ごしたフローライトです。
- 水に濡らしても大丈夫ですか。
- さっとなら問題ありませんが、あまりおすすめしません。モース硬度4とやわらかく、劈開が完全なので、衝撃や温度差で欠けやすい石です。乾いた布で拭くのがいちばん安全です。
- 日光にあててもいいですか。
- 避けてください。とくに紫や青は紫外線で褪せることがあります。チャージは月光か、水晶クラスターの上で休ませるほうが向いています。