パワーストーン・石のポートレート

翡翠(ジェイド)

翡翠は緑(さまざまな色合い)を帯びたパワーストーンです。伝承ではグラウンディング、セルフラブ、前向きさと結びつけられてきました。

翡翠(ジェイド)、研磨された石の一例

まず知っておきたいこと

鉱物ファミリー
珪酸塩鉱物(貴石)
化学組成
軟玉(ネフライト): Ca₂(Mg,Fe)₅Si₈O₂₂(OH)₂ / 硬玉(ジェダイト): NaAlSi₂O₆
結晶系
一定しない
硬度(モース)
6〜7
緑(さまざまな色合い)、白
チャクラ
ハート
元素
星座
天秤座

翡翠、伝承から読み解く

翡翠は、古くから多くの伝統の中で大切にされてきた、調和と静かな均衡の石です。伝承では、ハートや穏やかなグラウンディング、そして丁寧に定めた意図に寄り添う落ち着きと結びつけられてきました。深い緑色は、静かな自然や、ゆっくりとした成長、そして長く続く生命力を思わせます。自宅に置いたりアクセサリーとして身につけたりして、意図を込める儀式の道連れにしてみてください。願いごとを言葉にするときに手のひらで包み込んで、その落ち着きが平穏を育む助けになるようにしてみましょう。

アファメーション「調和を育みます。」

鉱物としての翡翠

「翡翠(ジェイド)」という言葉は、二つの別々の鉱物をおおっています。ひとつは硬玉(ジェダイト)で、輝石の仲間にあたるナトリウムとアルミニウムのケイ酸塩。もうひとつは軟玉(ネフライト)で、角閃石の仲間です。この二つを分けたのは1863年、フランスの鉱物学者アレクシス・ダムールでした。それ以前は、どちらもひとまとめに玉(ぎょく)と呼ばれていたのです。

硬玉のほうが希少で、宝石として高く評価されます。とくにミャンマー産の「インペリアル・ジェード」は別格です。軟玉は中国やニュージーランドの歴史を支えてきました。そして日本。新潟県糸魚川一帯は世界有数の硬玉の産地で、2016年、日本鉱物科学会は翡翠を日本の「国石」に選んでいます。

翡翠の歴史と言い伝え

糸魚川の翡翠は、縄文時代から加工されていました。大珠(たいしゅ)や勾玉として列島各地へ運ばれ、その歴史はおよそ五千年におよびます。世界でもっとも古い翡翠の文化のひとつです。三種の神器のひとつに勾玉が数えられていることも、この石が日本の記憶のどこに置かれてきたかを物語ります。

「ジェイド」という英語のほうは、ずっと新しい言葉です。スペイン語の piedra de ijada、「脇腹の石」に由来し、中南米でこの石を腎臓の守りと見たコンキスタドールたちの命名でした。中国では玉が五つの徳をあらわし、マオリではポウナムが位を示し、オルメカでは金より価値がありました。同じ緑の石を、いくつもの文明がそれぞれのやり方で最上位に置いたのです。

翡翠の使い方

アクセサリー、住まいに、意図を込める儀式に。

浄化

流水、お香で燻す、音。

チャージ(浄化後の充填)

月光。意図を込める。

よくある質問

硬玉と軟玉、どちらが「本物」の翡翠ですか。
どちらも本物です。1863年にアレクシス・ダムールが二つを区別して以来、鉱物学は両方を翡翠として認めています。硬玉はより希少で宝石価値が高く、軟玉は中国やマオリの歴史の大部分を担ってきました。
処理されているかどうか、わかりますか。
商業上の等級は、A(天然、ワックス仕上げのみ)、B(樹脂含浸)、C(染色)に分かれます。ルーペで樹脂の網目が見えることがあり、濃く均一な緑なのに極端に安い場合は要注意です。価値のある品なら、鑑別機関に出すのが確実です。
日本の翡翠はどこで採れますか。
新潟県の糸魚川一帯が世界有数の産地で、姫川や海岸で拾われることもあります(採取が禁じられている区域があるので、出かける前に確認してください)。2016年には日本の国石にも選ばれました。
翡翠の石言葉は何ですか。
調和、長寿、そして徳。この石に重ねられてきたのは、そういう言葉です。中国では玉が五つの徳をあらわすとされ、日本では勾玉として祈りのかたちをとってきました。石言葉というより、文明ごとの価値観がそのまま重ねられてきた石です。

出典

  • Judy Hall, The Crystal Bible, Godsfield Press, 2003.
  • Robert Simmons & Naisha Ahsian, The Book of Stones, North Atlantic Books, 2007.