パワーストーン・石のポートレート

ハウライト(菱苦土石)

ハウライトは白に灰色の脈模様を帯びたパワーストーンです。伝承では落ち着き、手放し、集中と結びつけられてきました。

ハウライト(菱苦土石)、研磨された石の一例

まず知っておきたいこと

鉱物ファミリー
ホウ酸塩鉱物
化学組成
Ca₂B₅SiO₉(OH)₅
結晶系
単斜晶系
硬度(モース)
3.5
白に灰色の脈模様
チャクラ
頭頂
元素
星座
双子座

ハウライト、伝承から読み解く

ハウライトは、呼吸をゆるめる石です。白地に灰色の脈が走るその表情は、落ち着いた空を思わせます。伝承では、穏やかさ、そして心が速く巡りすぎるときに自分自身へと戻ってくる手放しの感覚と結びつけられてきました。表面が滑らかなので、心を集めようとするときに親指でそっと撫でたくなる、優しい手のひら石です。ベッドのそばやポケットの中に置いて、一日の終わりに緊張を解きたいときに寄り添わせてみてください。手のひらに載せてゆっくり呼吸をし、静けさが訪れるまで待ちましょう。

アファメーション「ペースを落として、呼吸をします。」

鉱物としてのハウライト

ハウライトはカルシウムのホウケイ酸塩鉱物で、単斜晶系に属します。石膏の鉱床のなかに白い結節状の塊として産することが多く、灰色の脈が網の目のように走ります。発色のもとになる成分をもたないため、地色はつや消しの白。モース硬度は3.5と低く、多孔質でもあります。

産地はカナダのノヴァスコシア、アメリカのカリフォルニア、トルコなど。多孔質でよく染まる性質から、青く染めて「ハウライトターコイズ」として売られることがたいへん多い石です。安価な「ターコイズ」の相当部分が、じつはこの石だと考えてよいでしょう。

ハウライトの歴史と言い伝え

名前は、これを記載したカナダの化学者・地質学者ヘンリー・ハウにちなみます。ハウが気づいたのは1868年、ノヴァスコシアの石膏採石場でのことでした。鉱夫たちにとっては、石膏に混じるやっかいな白い塊にすぎませんでした。

つまりハウライトには、古代の言い伝えがありません。19世紀に見つかった石ですから当然です。象徴が与えられたのは20世紀のリソセラピーのなかでのことで、その中身は色から来ています。白、だから静けさ、だから眠り。若い伝統であることは、はっきり言っておきたいところです。

ハウライトの使い方

夜、休憩に。ストレスをほぐす手のひら石として。

浄化

音、お香で燻す。さっと流水にくぐらせたらすぐに乾かす(多孔質のため)。

チャージ(浄化後の充填)

月光。意図を込める。

よくある質問

ハウライトとターコイズはどう見分けますか。
まず価格です。質のよい天然ターコイズは高価で、ハウライトは安価です。次に硬さで、ハウライトはナイフの先で傷がつきますが、ターコイズはもう少し粘ります。目立たない場所にアセトンをつけると、染色されたハウライトは色が移ります。
水で浄化してもいいですか。
避けてください。多孔質で水を吸い、染色されたものは色が抜けます。ハウライトはまさに「水に浸けないほうがよい石」の代表です。お香で燻すか、水晶クラスターの上で休ませてください。
白いハウライトと青いハウライト、どちらが本物ですか。
どちらもハウライトです。青いものは染色されています。染色そのものは古くからある扱いで悪いことではありませんが、「ターコイズ」として売られていたら、それは名前が正しくありません。
ハウライトの石言葉は何ですか。
静けさ、眠りの支度、そして頭のなかのおしゃべりを鎮めること。この石に寄せられてきたのは、そういう言葉です。枕もとに置かれることが多いのは、そのためです。

出典

  • Judy Hall, The Crystal Bible, Godsfield Press, 2003.
  • Robert Simmons & Naisha Ahsian, The Book of Stones, North Atlantic Books, 2007.