月暦 · 6月

6月の月 6月

6月は、月が貴重で希少なものに変わる月です。夜は一年でもっとも短く、空はなかなか暗くならず、満月は地平線近くにとどまり、しばしば琥珀色に染まります。農事暦はこの月を「ストロベリームーン」と呼びます。短い野いちごの収穫期に寄り添う名前です。夏至の長い光のなかで味わいたい、実りの月です。

月暦のポイント

伝統的な満月の名前
ストロベリームーン:野いちごの短い収穫期にちなむ名前。アルゴンキン族が名付け、のちに農事暦が受け継いだ
季節
初夏(北半球)、一年でもっとも夜が短い時期
今月のキーワード
実り
見どころ
一年でもっとも低い満月。地平線近くではしばしば黄金色に染まる

6月はどんな月の気配がする?

6月になると、夜は希少なものになります。空は夕方遅くまで明るさを保ち、夜明けはほとんど前触れもなくやってきます。ここで月は、ある特別な役割を担うようになります。完全には黒くならない空のなかで、屋根の上に低く浮かぶ、真に目に見える唯一の天体になることが多いのです。

これは冬とは正反対の仕組みです。満月は太陽の真向かいに位置するため、太陽が一年でもっとも高く昇るこの時期には、月がもっとも低い位置にとどまります。月は地平線をかすめるように空を渡り、月の錯視でふくらみ、大気によって暖められます。6月の満月が高く昇らないからこそ、一年でもっとも写真映えする満月のひとつになるのです。

なぜ「ストロベリームーン」と呼ばれるの?

この名前は、北米のアルゴンキン族に由来します。彼らにとって、この月の満ち欠けは短い野いちごの収穫期を告げるものでした。農事暦はそのままの姿でこの名前を受け継ぎました。収穫の窓は短く、摘み取り、分かち合い、保存するための数週間だけです。満月は、その甘やかな急ぎの目印になりました。

古いヨーロッパには独自の呼び名もありました。バラがもっとも咲き誇る頃を指す「ローズムーン」や、「ハニームーン」です。ハネムーンという言葉は、婚礼がもっとも多いこの6月に飲まれた蜂蜜酒に由来するという説がありますが、歴史家はその起源については慎重な見方を保っています。とはいえ、その説は夏の夕暮れを照らすこの黄金色の月によく似合います。

この月にふさわしい、やさしい習慣は?

6月は、一年でいちばん怠惰な儀式によく似合います。空が昼と夜のあいだで揺れる時刻に外に座り、月の出をじっと待つことです。それは遅くにやってきますが、空気はやわらかく、低く昇る琥珀色の月は待つだけの価値があります。前日のうちに正確な時刻を確認して、見逃さないようにしましょう。

また、一年の折り返し地点でもあります。冬から月の日記をつけてきたなら、6月の月の満ち欠けは、最初から読み返すのにふさわしい時期です。六つの周期は、すでにひとつの物語を語ってくれます。伝統では、この月は実りと結びついています。自分自身のメモを読み返すことは、その実りをもっとも具体的なかたちで測る方法です。

庭仕事はどうする?

6月は収穫し、水をやり、夏の最後の畝に種をまく時期です。6月の庭仕事カレンダーは、月の満ち欠けを日ごとに追い、適切な時期に摘み取りと剪定ができるようご案内します。

6月の月相(正確な日付)

暦から算出した日時を東京時間で示し、毎晩計算しなおしています。満月・新月カレンダーで一覧を確認できます。

よくある質問

なぜ6月の満月は黄金色に見えるのですか?
一晩中低い位置にとどまるためです。その光は分厚い大気の層を横切り、青い光が散乱してこし取られ、太陽が沈むときと同じように暖かい色調だけが通り抜けます。月が地平線に近ければ近いほど、色は琥珀色に近づいていきます。
ストロベリームーンという名前はどこから来たのですか?
北米のアルゴンキン族に由来します。この月の満ち欠けが、野いちごの短い収穫期と重なっていたためです。農事暦がこの名前を広め、ヨーロッパでは代わりに「ローズムーン」や「ハニームーン」と呼ばれていました。
6月の満月はいつですか?
約29.5日という月の満ち欠けの周期は暦の月に従わないため、日付は毎年ずれていきます。今の月齢に対応する正確な日付はこのページの上部で、次の満月ページではそのカウントダウンをご確認いただけます。

出典

  • 伝統的な農事暦(満月の呼び名)
  • マリア・トゥーン著『バイオダイナミック農事暦』