月暦 · 5月

5月の月 5月

5月は、夜がやわらかくなっていく月です。ようやく外に出て、花盛りの庭の上に昇る月を見守ることができます。農事暦は、この月の満月を「フラワームーン」と呼びます。これほど素直な名前もありません。あらゆるものが一斉に花開くのです。いくつかの仏教の伝統では、この同じ満月がウェーサク祭の満月にあたります。満ち足りた月です。

月暦のポイント

伝統的な満月の名前
フラワームーン:5月の一斉開花をそのまま表した農事暦の名前。「植え付けの月」とも呼ばれた
季節
春の盛り(北半球)、初めて本当にやわらかく感じる夜
今月のキーワード
満ち足りること
ほかの土地では
いくつかの仏教の伝統において、5月の満月はウェーサク祭にあたる

5月はどんな月の気配がする?

5月は、テラスで過ごせる最初の本物の夕方をもたらしてくれます。夕方の空気は昼の暖かさをまだ残し、香り(ライラック、藤、刈られたばかりの草)は夕暮れとともに立ちのぼり、月は緑に満たされた世界の上に遅く昇ります。その光はもう眠った風景を照らすのではなく、鳥がほとんど夜まで歌い続ける、活気にあふれた庭を照らします。

ただし引き換えに、本当の暗闇は少なくなっていきます。夕暮れは長く伸び、満月は冬ほど高くは昇りません。5月の月は、闇のなかの灯台としてではなく、庭々に寄り添う親しい存在として、違ったまなざしで眺められるようになります。

なぜ「フラワームーン」と呼ばれるの?

ここに謎はありません。5月にはあらゆるものが一斉に花開き、風景にちなんで満月に名前を付けてきた人々や、後の農事暦は、その目に見えるものをそのまま言葉にしただけです。5月の満月は、草原が満開になり、果樹園が花びらに包まれ、最初の花束が生まれる月の満月なのです。

地域によっては「植え付けの月」とも呼ばれました。暖まっていく大地に種が託される月という意味です。古いヨーロッパでは「ミルクムーン」とも呼ばれ、家畜が牧草地の豊かな草をふたたび食べられるようになる頃を指しました。三つの名前は、ひとつの同じ光景を語っています。大地が惜しみなく与えてくれる月ということです。

この月にふさわしい、やさしい習慣は?

一年でいちばんシンプルな仕草は、月明かりのなかを歩くことです。5月ならコートも勇気もいりません。月が満ちていく夕方か満月の夜、そして知っている道さえあれば十分です。月に照らされた風景を歩くと、距離や音の感じ方が変わります。今月、一度は味わってみたい体験です。

伝統では、この月の満ち欠けは感謝と豊かさに結びついています。満月を使って、冬から今まで、文字どおりの意味でも比喩的な意味でも、自分の人生で花開いたものを書き出してみましょう。窓辺に植物があるなら、満月の夜にそれを眺めてみてください。その光景こそが、儀式をつくり出してくれます。

庭仕事はどうする?

最後の霜が過ぎたら、5月は寒さを嫌うすべてのものを植える時期です。5月の庭仕事カレンダーでは、この月の満ち欠けにおける好機日をご案内します。

5月の月相(正確な日付)

暦から算出した日時を東京時間で示し、毎晩計算しなおしています。満月・新月カレンダーで一覧を確認できます。

よくある質問

なぜ5月の満月は「フラワームーン」と呼ばれるのですか?
5月があらゆるものが一斉に花開く月だからです。満月ひとつひとつをそのときの風景にちなんで名付けてきた北米の農事暦は、その素直な事実を受け継ぎました。「植え付けの月」や、ヨーロッパでは「ミルクムーン」という呼び方も見られます。
ウェーサク祭の満月とは何ですか?
いくつかの仏教の伝統において、5月の満月はウェーサク祭を告げます。仏陀の誕生、悟り、入滅を記念する祝祭です。とりわけ南アジアと東南アジアで、世界でもっとも広く祝われている月の祭りのひとつです。
5月の満月はいつですか?
日付は毎年変わります。月の満ち欠けの周期は約29.5日で、暦とはずれていくためです。今の周期の正確な日付はこのページの上部で、次の満月ページではそのカウントダウンをご確認いただけます。

出典

  • 伝統的な農事暦(満月の呼び名)
  • マリア・トゥーン著『バイオダイナミック農事暦』