夢占い · 夢の辞典

飛行機の夢 離陸が、自分の手を離れているとき。

飛行機の夢は、夜がよく取り上げる二つのテーマを凝縮しています。一つは勢い、つまり地面を離れて高度を上げていくこと。もう一つは、他人に委ねられた操縦、夢を見ている人自身は乗客で、パイロットの姿は見えないということです。離陸、乱気流、墜落。その場面はしばしば、大きな労力を要したプロジェクトの状態に沿っています。搭乗前に墜落の夢を見ても、それは予兆ではありません。未来が語っているのではなく、不安が繰り返し再生されているだけなのです。

要点

頻度
よくある
夢の系統
移動と制御
目覚めたときの典型的な感情
胃がきゅっと締めつけられる感覚、めまい
キーワード
勢い

夢の研究が語ること

夢の中の飛行機は、目覚めているときの生活でもよく知られた状況を舞台にのせます。あなたはすでに高度を上げているのに、もう操縦桿を握っていない、という状況です。墜落や乱気流の物語は、多くのエネルギーを要するプロジェクト、たとえば新しい事業の立ち上げ、引っ越し、就職や進学の応募、妊娠などが、自分ではどうすることもできないまま失敗しかねないと感じられる時期に増えていきます。脳はそのとき、自分のレパートリーの中で最も高く、最もコントロールを他人任せにした乗り物を選び、その脆さを帯びた高度を描き出すのです。

よく記録されている事例もあります。近いうちに飛行機に乗る予定のある人は、出発の数日前によく事故の夢を見るというものです。そこに予言的な要素はまったくありません。脳は、予習が試験前の勉強のように、不安に思っていることを先取りして経験しておくのです。恐れているシナリオをあらかじめ体験しておくことで、その負荷を減らそうとします。夢に出てくる墜落の頻度は、航空事故の実際の統計とは何の関係もありません。統計は変わらず、空港までの車での道のりのほうが、飛行機そのものよりも危険なのです。

伝統が読み取ってきたこと

飛行機という乗り物自体は古典的な夢占いの体系には新しすぎますが、空高く舞い上がる夢そのものは古くからあります。神秘思想家たちはそこに魂の高揚を読み取り、イカロスの神話はその対極、太陽に近づきすぎたときに支払わされる高さの代償を結びつけました。複数の宗教的な伝統には、それぞれの文脈に属する独自の昇天の物語があります。

現代の夢占いは、こうした読み方を単純な公式に落とし込みました。離陸すれば成功する、墜落すればまもなく失敗する、というように。ここでやわらげておきましょう。夢の中の墜落は、来週のあなたのフライトや、プロジェクトの行方について何も語っていません。このイメージが確かに保っている真実は、もっと控えめなものです。あなた自身の中にある何かが、到達した高さを測っており、誰が操縦桿を握っているのかを問うているのです。

この夢があなたに投げかける問い

フライトのどの段階だったかを書き留めておきましょう。離陸、巡航、乱気流、それとも着陸態勢でしたか。そして自分の座席は。後方の乗客席、窓際、それとも操縦席にいましたか。自分が操縦する夢と、ただ耐え忍ぶだけの夢とでは、投げかけてくる問いはまったく違います。

そのうえで、次の問いをめぐって書いてみてください。ここ数か月で、あなたを地面から離陸させたプロジェクトは何でしたか。もしそれが失敗したら、実際には何が起こるでしょうか。何か大切なものの操縦を、あなたはどれくらいの信頼度で誰かに委ねましたか。そして、あなたが到達した高さは、あなたを高揚させますか、それともめまいを感じさせますか。

よくある質問

旅行前に飛行機事故の夢を見るのは悪い前兆ですか?
いいえ。むしろ、最もよく知られた予期不安の夢の一つです。これから乗る便への不安が、その負荷をすり減らすために夜に繰り返されます。この種の夢と実際の事故のあいだに関連が見られたことは一度もありません。もし目覚めているときに飛行機への恐怖が旅行を台無しにしているなら、注意を向けるべきはその恐怖のほうであって、夢ではありません。
飛行機に乗り遅れる夢はどうでしょうか?
電車を逃す夢の親戚のようなもので、より大きな賭けがともないます。飛行機はより遠く、より高くへ連れていってくれますが、十分後にまた次があるわけではありません。この夢は、めったにないチャンスがいままさに試されていると感じる時期に寄り添って現れます。プレッシャーを表現しているだけで、どんな扉も閉ざしてはいません。

出典

  • アントニオ・ザドラ、ロバート・スティックゴールド著『When Brains Dream』2021年
  • 古典的な夢解釈の伝統(象徴的な読み解き)