月の暦 · 日食と月食
2027年7月18日の半影月食 目のためではなく、暦のための食。
2027年7月18日、満月が地球の半影にほんのわずかに触れます。2026年から2028年の期間でもっとも際立って控えめな食であり、肉眼ではまず検知できません。食の最大は16時03分(UTC)、日本時間では19日1時03分ごろで、月はアフリカ東部、アジア、オーストラリア、太平洋の上空にあります。日本からは月がまだ昇っていないため観測できませんし、見えたとしてもとくに変化はないでしょう。月は山羊座26度にあります。
要点まとめ
- 日付
- 2027年7月18日から19日にかけての夜
- 種類
- 半影月食、極めて控えめ
- 食の最大
- 16時03分(UTC)、日本時間では7月19日1時03分
- 観測地域(理論上)
- アフリカ東部、アジア、オーストラリア、太平洋/どこでも肉眼では検知不可
- 日本では
- 食の最大時、月はまだ昇っていない
- 滞在するサイン
- 月は山羊座26度、太陽は蟹座
この日、何が起こるのか
すべての食が同じ姿をしているわけではありません。これはその教科書的な一例です。満月は地球の影の軸からあまりに遠いところを通るため、その周りを取り巻く薄明かりの半影に、ほんの少し触れるだけにとどまります。月の端のごくわずかな部分だけが、16時03分(UTC)を中心とした数分間、そこに浸ります。
具体的には、明るさの低下があまりにわずかで、人間の目ではまったく感じ取れません。光度計と天体暦の計算だけが、そこで何かが起こったことを知っています。それでもカタログに載るのは、天体力学が容赦を知らないからです。月が半影に触れた瞬間、それは公式な出来事としてカウントされ、18年周期で繰り返される「サロス周期」という大きな食のサイクルの中に、しっかりと自分の場所を保ちます。
理論上、どこで見えるはずか
食の最大の瞬間、月はインド洋の上空にあります。アフリカ東部、アジア、オーストラリア、太平洋の各地では、月が地平線の上にあります。ただ、これは幾何学が示す答えにすぎません。正直な答えを言えば、たとえナイロビやシドニーからであっても、この日曜の夜の満月はまったくいつもどおりに見えるでしょう。
日本からは、そもそも問いすら成り立ちません。日本時間で19日1時03分ごろ、月はまだ昇っていないからです。夜遅く、東の空に月が姿を見せるころには、すべてはとうに終わっています。せめてもの慰めは、7月の満月が地平線をかすめて昇る眺め自体は、食のあるなしにかかわらず美しい、ということです。
占星術ではどう読み解くか
この満月は山羊座26度に位置し、蟹座の太陽と向かい合います。蟹座・山羊座の軸は、家庭と仕事、内側と外側、育むものと支えるものを語る軸です。この軸に食が本格的に定着するのは2028年になってからのこと。今回のかすかな一幕は、いわば遠くからの予告、主題が本格的に始まる前に静かに奏でられる最初の一音のようなものです。
伝統的に、こうした控えめな半影食にはあまり重きが置かれません。それは、覚えておくべき知恵でもあります。天空のカレンダーに載っているすべてが、何かメッセージを運ぶ役目を持つわけではありません。ある月は、空がただ回っているだけということもあります。それを知っていると、どこか気持ちが軽くなります。
次の食はいつ?
この2週間後、まったく正反対の出来事が訪れます。8月2日、皆既日食がスペイン南部、エジプト、アラビア半島を横切り、ルクソール付近では真昼に6分以上の夜が訪れます。世紀最長の陸上皆既食です。日本からは観測できませんが、世界中で大きな注目を集めるでしょう。
よくある質問
- 何も見えないのに、なぜ「食」と呼ぶのですか?
- その定義が、視覚的なものではなく幾何学的なものだからです。月が地球の半影に触れた瞬間、その出来事は公式に「食」としてカタログに記録されます。2027年7月18日の食は、その中でもとりわけ際立って控えめな例で、月の端がほんのわずかに半影をかすめるだけ。目に見える影響はまったくありません。
- 日本ではこの夜、何か観測できますか?
- 何もありません。月が昇るのは現象が終わったあとですし、たとえ観測できる地域であっても、暗くなる度合いは肉眼では検知不可能なほど小さいのです。この年に本当に注目すべき天文イベントは、8月2日の皆既日食です。